運営ガイドライン策定にあたっての
基本的な考え方
過去にクラスターが発生した施設として「格段の留意」とされている実態を踏まえ、専門家会議の指針であります、三つの密の回避、接触感染と飛沫感染のリスク対策を徹底し、さらに、会員制の特性を活かした入場者の管理、従業員の管理の徹底などをプラスさせることにより、他の業種と比べても感染予防の進んだ施設の運営を作り出すことを目標としていきます。
【全体指針】
・入館者の管理徹底
会員様への告知と配布を行い、ガイドラインの遵守を徹底します。
入館時に体調チェック、体温計測を徹底します。
家族に感染者がある場合や、海外帰国2週間以内の方は利用を控えていただきます。
・従業員管理の徹底
出勤前体調チェック、検温
出勤時検温の徹底
家族に感染者がある場合や、海外帰国 2週間以内は勤務いたしません。
・館内消毒の徹底
始業前の全館消毒清掃
共有箇所の1時間ごとの消毒
共有器具の都度消毒
・2m 距離の徹底
運動中は、館内移動、器具利用、休憩中であっても利用者同士の距離をなるべく2M以上にするよう掲示し、注意喚起、チェックを行います。
ロッカーや風呂(シャワー)などでは、譲り合いによりお互いの接触の回避を徹底します。
混雑に合わせた利用制限を設けます。
・全員マスク着用
スタッフは、インストラクターも全員がマスク着用で業務にあたります。指導やレッスン時もマスクをして行います。
利用者もなるべくマスク着用で利用します。ロッカーや移動時でも着用を促します。
【エリア指針】
・フロント
入り口の開放や窓の開放で換気を行います。次亜塩素酸水を噴霧する機器を設置します。
利用者の非接触体温計による体温チェックを行います。
・ジムエリア
次亜塩素酸水を噴霧する機器を設置します。
マシンの間隔を出来る限り離し、利用いただきます。
利用者はなるべくマスクを着用し、運動をしていただきます。
マシン利用後は、触れたところ、汗の飛んだところをスプレー消毒していただきます。
フリーウエイトも同様に使用後の消毒を利用者に徹底いただきます。
・リビュー
利用者の距離は2M以上を原則で人数制限し、お互いに接触しないようにします。
インストラクターは大声を出さず、ボディキューイングを中心に行います。
ホットヨガレッスン時は機械換気を行います。
ホットヨガレッスンの前後では、扉の開放を行い、次亜塩素酸水を噴霧する機器を設置し、充分な換気を行います。
レッスン後には、毎回、床、マットの消毒を徹底します。
・スタジオ
利用者の距離は2M以上を原則で人数制限し、お互いに接触しないようにします。
インストラクターは大声を出さず、インカムマイクを使用します。
レッスン中は十分な機械換気を行います。
レッスン後には、毎回、床の消毒清掃を徹底します。
・暗闇エリア
真っ暗な状態をやめて、お互いが充分見える照度をとります。
利用者の距離は2M以上を原則で人数制限し、お互いに接触しないようにします。
インストラクターも利用者もマスク着用でレッスンします。
インストラクターは大声を出さず、インカムマイクを使用します。
レッスン後には、毎回、器具の消毒清掃を徹底します。
常時、次亜塩素酸水を噴霧する機器を稼働させます。
・プール
水質管理を徹底し、1時間ごと計測し、塩素濃度0.4ppm以上をキープし、ウイルス不活性化を徹底します。
プール内での利用者の接触を避けるよう、コースエンドでの人溜まりや、密接しての会話がないようにチェックします。
アクアレッスンではお互いに接触しない距離での人数制限を行います。大声にならないようインカムマイクで指導します。
ウォーキングプールでも、接触しないよう距離を空けて利用し、歩きながらの会話などは禁止します。
・ロッカー・パウダールーム
混雑しないよう人数制限を設けて、時間差利用などで密集を避けるようにします。
利用中にお互いが接触しないよう、譲り合って利用することを促します。
ロッカー内でもなるべくマスクを着用し、密接しての会話をしないようにします。
利用後はロッカー内や扉の、スプレーによる消毒を利用者にお願いします。
パウダールームにも消毒スプレーを設置し、利用者が触れたところの消毒を利用後にお願いします。
常時、次亜塩素酸水を噴霧する機器を稼働させます。
・お風呂、シャワーエリア
混雑しないよう人数制限を設けて、時間差利用などで密集を避けるようにします。
利用中にお互いが接触しないよう、譲り合って利用することを促します。
石けんやボディシャンプーを使用した手指や体の洗浄を促します。
サウナは、当面の間休止いたします。
・ラウンジ、休憩スペース
1時間3回転以上の機械換気もしくは窓の開放で換気を行います。
混雑しないよう人数制限を設けて、テーブル・椅子の間隔を充分に空けて、密集と接触を回避します。
食事は禁止、密接しての会話も禁止し、飲み物と休憩の利用のみとします。
長時間での利用を避け、15分程度の時間制限を設けます。
・スイミングスクール・ジュニアスクール
子供対象のスイミングスクール、ジュニアスクールにおいては、地域の休校期間中は休講にし、地域の状況に合わせて柔軟に対応します。
入館時には子供も大人も体温計測、風邪症状のチェックなど、全員に入館時チェックを行います。
スイミングスクールでは、プールの水質検査を1時間毎に行い、塩素濃度0.4ppm以上をキープし、ウイルス不活性化を徹底します。
スクール時には、子供同士が接触しないよう、一定の距離を取って指導を行います。
保護者の見学ギャラリーにおきましては、見学人数の制限を行い、窓の開放や換気を充分に行い、全員がマスクを着用し、密接しての会話を禁止するなどして、3密とならないよう充分留意します。
体操教室やダンス教室では、室内の換気と窓や扉の開放を行い、子供もコーチもマスクを着用し、お互いに2Mの距離を守り、密接した会話をさけ、感染予防を徹底した指導を行います。
<最後に>
クラスターの発生については、名古屋での4施設で20名以上、千葉の施設で5名、岐阜の施設で7名と厚生労働省の記録にありますが、その発生原因は発表されておらず、お土産のお菓子の回し食べしたことや、クラブ利用後の食事会ではないかなどの噂もでていて、フィットネスクラブでの運動による感染拡大であったとは確定されていません。
また、その後、感染者がフィットネスクラブを利用したという例は10件以上あり、何度かマスコミにも取り上げられていますが、濃厚接触の疑いのある同時間の多数の利用者を調査した結果でも、フィットネスクラブ内での陽性者は見つかっていません。
しかし、そのような事実にもかかわらず、スポーツジムとしての忌避イメージがあるのは残念に思えます。
今回のガイドラインによる徹底した感染予防の取り組みによって、より安全な運営状態をつくり、地域の皆様の心身の健康増進施設としての役割をこれからも果たしていけるよう、全力をあげて努力してまいります。